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グローバルスタンダード委員会報告

【第一回】

日時: 2024年(令和6年)1月10日(水曜日)午後3時00分

場所:株式会社クラシック 東京事務所

委員長 : 西木 理事


【報告事項1. グローバルスタンダード委員会について】

「国際基準の洗練されたプライベートカントリークラブ」となることを目指し、運営課題や経営課題を抽出し、運営面、経営面での課題解決策を理事会、会社に提案する。


【報告事項2. 事業運営報告と安定した運営収益基盤の確立について】

■来場者数

2021年4月期29,265名、2022年4月期30,912名、2023年4月期29,181名

今後も28,000名をベースとして平準化するべく経営努力をしていく。


■営業経費

営業経費について、2023年4月期は638百万円、2022年4月期に比べ約15百万円増加しており、2024年4月期には721百万円、昨年度より82百万円増となる見込み。

会報Atmosphere vol.1 にて2024年4月期の販管費は2022年4月期に対し、約110百万円上昇する見込みとお伝えしていたが、当時の想定より13百万円減少となった。人材不足や電気代等の国からの補助が出ていることが要因。為替や燃料費、資材費の変動は引き続き続く見込みであり、さらにコース管理・運営スタッフの人員不足を補うための募集経費や人件費の上昇を視野に入れる必要がある。2024年4月期の販売管理費は2022年度4月期に比べ約1億円上昇する見込み。営業経費の増加に対応するため、料金改訂等の議論や検討が必要。


■クラブの方向性

料金改定だけではなく、クラブの将来の方向性や目標についての大人の議論が必要。どこまでこのクラブが高みを目指すのか、会費を抑えながら現状維持でやっていくのか。現在の物価上昇や人件費高騰をカバーするだけで終わるのではなく、世界一を目指しませんかという議論がしたい。クラブの次のステージに進むためには、地形的にハンディキャップがある為、日当たりや排水などの基本的なインフラ整備に追加の資金も必要。


■プレー料金

ビジターを連れていくと唯一無二の場所とされながらも、プレーフィーが安いと言われる。日本の名門クラブとは異なるグローバルスタンダードでの価値や方向性を模索することにより他のクラブとは異なる独自のポジショニングを築くことができる可能性がある。

クラブ自体が既に良い評価を得ており、今後はその質を更に向上させる必要がある。初期はゲストの誘致が必要であったが、現在は状況が変わっている。


■人件費・人材確保

スタッフの給与水準が低い。海外の名門ゴルフ場のように高い給与水準を設定し、従業員が誇りを持って働ける環境を整えることで、人材の定着やモチベーション向上が期待される。これにより、TCCが他のクラブと差別化され、優れた人材も集まりやすくなる。


 

【第二回】

日時: 2024年(令和6年)3月19日(火曜日)午後3時30分

場所:株式会社クラシック 東京事務所

委員長 : 西木 理事


【審議事項1. 各種料金改定について】

■前提

・運営会社より2022年10月末に、物価上昇及び優秀な人材を確保するための人件費増に伴うコストアップが予想され、それを補うため、プレーフィーの改定を提示したが、メンバーへの情報共有や通知のプロセスに瑕疵があったと判断したため一旦取り下げました。

・しかながら、その後も物価は上昇し続け、当初提示していた年間1億円増のコストアップをさらに上回るコスト増が顕在化しております。

・以降、継続して、会報の発行、各委員会の設置、を通してメンバーに対するクラブの運営状況の共有を行うと共に、プレーフィー改定についても必要性を共有し、株主総会においても議論を重ね、プロセスを経てまいりました。

・第1回グローバルスタンダード委員会にて、当クラブは、現状維持をするのか、国際基準の洗練されたプライベートクラブを目指すのか、カジュアルなゴルフ場を目指すのか、次回の委員会にてクラブの将来の方向性や目標を会社として明確に示す必要がある、また、どこを目指すにしても具体的な収益改善をする必要があることを確認しました。


■議論

委員より、クラブの将来の方向性や目標について明確に示すようご指摘がありました。


当クラブの目指す姿は、「国際基準の洗練されたプライベートクラブ」であり、これまで日本で実現されていなかった、ゴルフコースだけでなく乗馬やキャンプ宿泊施設などを併設した家族単位で帰属できる真のカントリークラブです。この想いは開業当初から変わっておらず、これらを目指す運営スタイルの設計を行っています。敢えてクラブ名称を『東京クラシッククラブ』としておりますのもメンバーに対してのメッセージだと考えております。


その結果、開場から8年が経過しましたが、対外的にも今まで日本には存在しなかった「国際基準の洗練されたプライベートクラブ」として国内外で評価をいただいております。第三者機関の評価としては、2018年には世界基準のゴルフ場ランキングサイトであるTOP 100 GOLF COURSEのランキングで、Asian Top 100の31stに選ばれ、昨年度は週刊ダイヤモンドのゴルフ場ランキングにて、プレーしてよかったゴルフ場の関東で1位の評価をいただきました。引き続き、既成概念にとらわれず、我々の想うあるべき姿を目指し、唯一無二のAtmosphereの創造に邁進したいと考えております。


運営会社である(株)クラシックは、ミッションとして「クラシックにしかない最高級の品質とホスピタリティのあるサービスを提供し続けること」、「お客様の感動価値を継続的に発見する為の感性と知性を養い、個人の才能を最大限に伸ばすこと」を掲げております。

「国際基準の洗練されたプライベートクラブ」を実現するためには、優秀な人材の確保が最も重要であり、賃金のみならず魅力的な研修制度や福利厚生の整備のために必要な資金を確保する必要があると考えております。


また、委員より、優秀なキャディの確保に関してのご意見や、事務局の提示した月会費の改定、入会金の改定案に関しての意見が出されました。


優秀なキャディを長期的に雇用するためには、一律に報酬を増額するだけでは不十分で、能力に応じた評価制度や研修制度、福利厚生などの充実を含めた総合的な雇用条件により結果、スタッフの様々な就業ニーズに合った、日本で一番魅力ある雇用体系を確立したいと考えております。


以前から「国際基準の洗練されたプライベートクラブ」を目指していますが、それを定量的な基準とすることは非常に困難です。人件費水準に関しても、他社の内情は正確に把握することは簡単ではない。委員より、会社として当クラブの状況を可視化できるよう、第三者から海外の名門と言われるゴルフ場の人数、料金体系についてレポートを作成することを依頼され、会社として提示することとなりました。


■決定事項等

会社が当クラブの目標とする姿を示し、そのために必要なコストを明確にした資料を作成し、次回の委員会を待たずに委員の方々に共有。


 

【第三回】

日時: 2024年(令和6年)5月14日(火曜日)午後2時00分

場所:株式会社クラシック 東京事務所

委員長 : 西木 理事


【審議事項1. 各種料金改定について】

■議論

前回のご意見を踏まえ、事務局より提示された資料(海外プライベートコース事例、コースメンテナンス投資例、月会費改定案、プレーフィー改定案等)をもとに審議を行いました。

当クラブの将来像として「国際基準の洗練されたプライベートクラブ」としてあるべき姿を目指すために必要なコストについて議論いたしました。

具体的なコスト増加の要因として、物価上昇や優秀な人材確保のための人件費増加が挙げられました。これに対応するために必要なコストと、それを補うための料金改定案を議論しました。

クラブの目指すべき方向性として、「ゴルフコースだけでなく乗馬やキャンプ宿泊施設などを併設した家族単位で帰属できるグローバルスタンダードの真のカントリークラブ」というビジョンが再確認されました。各種料金の見直し案を検討し、以下の改定ならびに入会金の改定を委員会として答申することとなりました。


  • 月会費を2倍に値上げ

  • プレーフィーに関してはキャディフィーのみ一律1100円値上げ

  • カートフィー一律2200円値上げ

■質疑応答

海外プライベートクラブの事例との比較に関する質問がありました。

必要コストの内訳説明(年間で2.5億円から3億円の増収が必要)について、具体的な項目別の質問が寄せられました。人件費、設備投資、来場者数の変動による収益の影響についても議論が行われました。

キャディ評価制度の導入について、その評価基準やフィードバックの方法に関する質問がありました。特に、優秀なキャディを確保するための評価制度や研修制度の整備について議論が行われました。

メンバーシップと家族会員制度の公平性について、家族会員の特典と負担のバランスに関する意見交換が行われました。


■決定事項

月会費を2倍に値上げすること、キャディフィー1,100円とカートフィー2,200円の値上げならびに入会金の改定を委員会として理事会に答申することを決定いたしました。

今後のスケジュールとして、グローバルスタンダード委員会から理事会への答申後、諮問を経て、メンバーに対し料金改定案を案内します。その後、意見収集期間を設け、株式会社東京クラシック取締役会にて集約したご意見の検討を行い、料金改定に関する会社案を決定します。最終的に株式会社東京クラシック定時株主総会において審議を行います。


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